生稲晃子さん(48)人間ドックで発見した「乳がん」との5年に渡る闘病について語る

生稲晃子さん(48)人間ドックで発見した「乳がん」との5年に渡る闘病について語る

ドラマからバラエティまで幅広く活躍している生稲晃子さんですが、この5年は乳がんとの戦いでした。
今回産経新聞の取材で乳がんについて語りました。同じ病気を持つ人にとって非常にためになり、元気になる内容です。

定期的に人間ドックを受診する重要性

お友達の医師に勧められ、翌年1月に受けた人間ドックで右胸にがんが見つかったんです。「来年受ければいいや」と先延ばしにしていたら…。ラッキーだったと今では思います。

偶然受診した人間ドックで乳がんが発見する人は多いようです。
やはり定期的に人間ドックを受診することは重要です。高い人間ドックを1回受けることも重要ですが、安価な人間ドックで会ってもやはり毎年受けることがより重要であることを示す事例です。
仕事を休んだりすることになるのでなかなか腰が重くなりますが、自分の中で1年に1回は必ず受診すると決めてしまうことが必要ですね。また、本人ではなく周囲の人が強制的に受診させるということも良いと思われます。

選択肢を増やすために早期発見を

最初の手術はその年の5月、腫瘍が小さく、しこりとその周囲の細胞を切り取る乳房温存術でした。ところが翌年になって、また右胸に小さな赤い突起ができ、悪性であることが分かって、24年9月に2度目の手術を受けました。病院には3カ月に1度通い、再発の有無を検査しました。2度目の再発を告げられたのは、25年の秋でした。

ガンは1回の手術では完治しないことも多い病気です。医師と話ながら身体の負担を最小限に抑える手術を選びながら、継続的にチェックしていくことになります。その際、手術の選択肢を増やすためにも早めの発見をする必要があります。

身体的な影響よりも大きい心理的な影響

25年12月、右胸の全摘手術を前に、娘と家の近所の銭湯に行きました。娘が前から行きたがっていたんです。「全摘手術をしたら、もう人前で裸になる勇気は持てないかもしれない」と思って、2人で出かけました。昔ながらの銭湯で、娘は家とは違う大きなお風呂を喜んでいました。この日は楽しくて、悲しい日でした。本当に時間が止まってくれたら。そう思いました。

女性にとって乳房は大きな意味を持つ身体の部分です。単純な摘出ではなく、心にも大きな影響を及ぼします。
生稲さんのこういった体験は、多くの人に「自分もその時どう思うだろうか」ということを考えさせてくれる、本当に意味のある告白だと思います。
また、乳がんは家族を巻き込み、家族も悲しむ病気であることも教えてくれています。そのためにも、予防や検査を家族ぐるみで行っていく必要がありますし、もし発病したら皆で支えるイメージを常々持っていくことが重要です。

影響もあるが支えにもなるがんと仕事の関係

がんを公表せずに仕事をしていたので手術の翌日に、撮影で腕を上げなければならないこともありました。「四十肩なので」などとごまかしましたが、お世話になっているスタッフや共演者の方たちに、病気を隠していることが心苦しかった。それでも仕事中は病気を忘れられた。仕事は大きな支えでした。

摘出は痛みを伴い仕事にも影響が出ます。仕事の種類にもよりますが、身体を動かす必要がある仕事をされている方であれば影響も大きくなるでしょう。また、家族と同様、仕事に関係する人たちにも気を使わせたり、自分ができないことが増えたことによりサポートに回ってもらうことも必要になるかもしれません。
しかし、文章の中でもあるように病気の辛さを仕事をすることでかき消すことができたりするため、仕事を続けることは闘病には重要な要素でもあります。

緊急事態であるからこそ重要な「穏やか」さ

今も3カ月に一度は検査を受けています。がんと闘った5年間で学んだことは「普通を保つ」ことの大切さです。つらいからこそ、仕事も家庭も普段通りに、穏やかに生きようと頑張りました。それが逆境に打ち勝つ力になったと今、改めて感じています。

病気になると普通であることが掛け替えのないものだと気づく、ということはよく言われます。ただ、生稲さんのお話にある「仕事も家庭も普段通りに、穏やかに生きようと頑張りました」というのはさらに深い意味を持つと思います。自分の身体や心が乱れやすい時期であるからこそ、行動は「穏やか」にする。これは病気と向き合う時に非常に有効で重要な姿勢なのではないかと思います。

女優・生稲晃子48歳が5年にわたる乳がんとの闘いを切々と 「辛いからこそ仕事も家庭も普段通りに…」

http://www.sankei.com/premium/news/160806/prm1608060016-n1.html

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